ひゃくてん
日本料理
春日駅(東京)から徒歩3分(170m)
春日の路地裏、ひっそりと佇む「百点」は、知る人ぞ知る和食の名店。扉を開けると、カウンター席だけの静かな空間が広がり、ご主人がひとり丁寧に料理を仕上げる様子に、自然と心が落ち着いていきます。 この日はまず、白菜と塩昆布の浅漬けから。シャキシャキとした歯ざわりに、塩昆布の旨味がほんのり絡み、ひと口目からやさしい気持ちに包まれるような味わいでした。こういう何気ない一皿でお店の丁寧さが伝わってきます。 続いては、旬の刺身三種。鯛は身が引き締まっていながらも、噛むほどにやわらかく淡い甘みがにじみ出て、イカはもっちりとした食感が心地よく、まろやかな旨味が広がります。鮪の赤身はしっかりとしたコクとしっとりした舌触りで、どれも素材の持ち味を大切にしているのが伝わってきました。 焼き茄子の出汁ジュレがけは、香ばしく焼かれた茄子のとろけるような食感に、涼やかな出汁のジュレが絡み、口に入れた瞬間、ひんやりとした旨みが静かに広がります。季節を感じる、繊細で美しいひと皿でした。 次にいただいたのは、鰆の西京焼き。香ばしく焼かれた表面と、しっとりと脂ののった中の身。その対比がたまらなく、味噌のほのかな甘みが鰆の風味をやさしく引き立ててくれます。ご飯が欲しくなるほどの香りと旨さ。 締めには、おじや風の雑炊を。お米が出汁をしっかり吸い込んでいて、とろりとした食感の中に、昆布や鰹の深い旨味がじんわりと染み込んでいます。冷えた体にすっと染みわたり、心までほぐれていくような味でした。 「百点」は、派手な演出こそないけれど、ひとつひとつの料理にまっすぐな思いと手仕事の丁寧さが宿っているお店。静かに、ゆっくりと食事を楽しみたい夜にぴったりの、まさに心がほどける和の時間でした。
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