銀座の地で約40年、実務を重ねております。元日本柔道整復師会学術委員としての経験に基づき、根拠のある対応に努めております。今回は「スポーツ傷害について」と銘打ち、これからの季節に発生しやすい代表的な体の負担や状態の種類について、網羅的な内容を解説いたします。
スポーツに伴う身体への影響は、1回の大きな力が加わることで生じるものと、小さな負荷が同じ部位に繰り返し加わり続けることで生じるものに分けられます。特に5月末から夏にかけては、運動量の変化や環境の変化に伴い、以下のような状態が頻発します。
足元の状態としては、かかとの周囲に強い突っ張り感や痛みが現れる「足底腱膜の負担」があります。これは、夏場に靴のクッション性が変わったり、硬い舗装路を長時間歩き続けたりすることで、足底のアーチ構造への負荷が蓄積することが根本原因です。
また、膝の外側が擦れるように痛む「ひざ周囲の負担」や、夜間や運動中にふくらはぎが急激に強く収縮する「一時的な筋肉の痙攣(熱によるもの)」などがあります。これらは、急な気温上昇による身体の水分バランスの変化や、過度な運動の反復によって筋肉やその周囲の組織に過度な引っ張りストレスが加わることで引き起こされます。
さらに、腕においては、ラケットの反復使用や手首を返す動作の繰り返しにより、肘の外側に鋭い不快感が現れる「肘周囲の負担」もあります。
分かればできる応急処置方法としては、いずれの状態においても、異変を感じた直後は該当する運動や動作を直ちに中断し、患部を氷嚢などで15分程度冷却して局所の変化を落ち着かせることが基本です。その後、厚手の包帯や専用のサポーター、伸縮性のテープ等を用いて過度な可動を制限します。
当院の対応としては、各種の徒手組織検査によって現在の状態を詳細に確認し、原因を明確にします。状態に応じて、適切な手技やテーピング、物理対応を行い、負荷をケアさせます。
もし、骨構造への顕著な影響や重度な状態である場合は、当院の判断のみに頼ることはいたしません。速やかに連携先である提携病院(整形外科等の専門医療機関)への紹介状を作成し、専門医による高度な対応を仰ぐ体制を構築しております。
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