銀座の地で約40年、国家資格を持つ柔道整復師として実務を重ねております。元日本柔道整復師会学術委員としての経験に基づき、根拠のある対応に努めております。当院はリラクゼーション目的の癒やしを提供するマッサージ店ではございません。今回は、自転車の長距離走行等で発生する、手首の小指側における神経の圧迫原因と、その状態について解説いたします。
自転車のハンドルを長時間、強い力で握り続けると、手首の小指側に存在する小さなトンネル構造の部分で、手の感覚や動きを司る末梢神経が持続的に押し潰される形となります。特に前傾姿勢が強い乗車フォームでは、上半身の体重が手のひらに集中し、そこに路面からの突発的な振動が加わるため、手首周辺の組織に物理的な負荷が蓄積します。これが原因です。
発生する状態としては、小指や薬指の周辺に特有のピリピリとした不快感や、感覚が鈍くなる現象が現れます。また、手のひらの中にある小さな筋肉の出力が低下するため、指を閉じたり開いたりする動作が不自由になり、文字を書く、小銭をつまむといった日常の実務動作に支障をきたす場合があります。
当院の対応としては、まず手首のどの位置で負荷がかかっているかを各種の徒手組織検査によって詳細に確認します。状態に応じて、局所の負担を取り除くための固定や特殊なテーピングを施し、組織の安定を図ります。また、手のひらへの圧力を分散させるためのクッション性の高い手袋の活用や、乗車時の姿勢を調整するためのアドバイスも行います。
もし、筋肉の減少が顕著な場合や、骨構造の異常、あるいは他の部位での問題(手根管周辺での別の問題等)が疑われる場合は、当院の判断のみに頼ることはいたしません。速やかに連携先である提携病院(整形外科等の専門医療機関)への紹介状を作成し、専門医による対応を仰ぐ体制を構築しております。
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