銀座の地で約40年、国家資格を持つ柔道整復師として実務を重ねております。元日本柔道整復師会学術委員としての経験に基づき、根拠のある対応に努めております。当院はリラクゼーション目的の癒やしを提供するマッサージ店ではございません。今回は、ゴルフのスイングや長引く咳などで発生する、胸部・肋骨周辺の負担原因と、その状態について解説いたします。
胸郭を構成する肋骨は、呼吸や体幹の動きに伴って常に微細に可動しています。ゴルフのスイングによる繰り返しのひねり負荷や、激しい咳に伴う周辺筋肉の急激な強制収縮が加わり続けると、骨の表面に対して繰り返し過度なストレスが集中することになります。これが負担の根本原因です。
発生する状態としては、深呼吸(息を深く吸い込んだ際)や、咳、くしゃみをした際、また身体をひねった際に、胸の脇や前方に鋭い響くような痛みが現れます。対象となる骨の部位を手指でピンポイントで押さえた際、および骨の走行に沿って離れた場所から圧を加えた際に、明確な負担を感知することが特徴です。状態が進行すると、寝返りなどの日常動作や安静時にもズキズキとした感覚が生じ、不快感から呼吸が浅くなることもあります。
分かればできる応急処置方法としては、まず負担が加わる運動や動作を一時的に中断し、患部を氷嚢などで15分程度冷却して局所の変化を落ち着かせることが基本です。その後、幅広の包帯や厚手のさらし、専用の胸部固定サポーターを用いて胸郭をややきつめに巻き、呼吸時の骨の過度な動きを制限します。
当院の対応としては、まず負担が骨構造によるものか、周辺の筋組織によるものかを各種の徒手組織検査によって詳細に確認し、現在の状態を明確にします。状態に応じて、胸郭の動きを制限するための特殊なテーピングや固定処置、物理対応を行い、局所への負荷を緩和させます。
もし、骨構造への顕著な影響や組織のズレが疑われる場合、あるいは呼吸状態に重大な影響が見られるような重度な状態である場合は、当院の判断のみに頼ることはいたしません。速やかに連携先である提携病院(整形外科や胸部外科等の専門医療機関)への紹介状を作成し、専門医による高度な対応を仰ぐ体制を構築しております。