銀座の地で約40年、国家資格を持つ柔道整復師として実務を重ねております。元日本柔道整復師会学術委員としての経験に基づき、根拠のある対応に努めております。当院はリラクゼーション目的の癒やしを提供するマッサージ店ではございません。今回は、ランニングや日常の歩行などで発生する、足の甲周辺の負担原因と、その状態について解説いたします。
足の甲には、体重を支え、地面からの衝撃を緩和するための骨構造(アーチ構造)と、足の指を動かすための筋組織が緻密に配置されています。硬いアスファルトの上をクッション性の低い靴で歩き続けたり、急に運動量を増やしたりすると、この足のアーチが低下し、衝撃を吸収できなくなります。その結果、足の甲を構成する長管骨の中央部や、その上を走行する筋組織の付着部分に対して、歩行や走行のたびに繰り返し過度な突き上げ負荷が加わり続けることになります。これが負担の根本原因です。靴の紐による強い圧迫も影響を及ぼします。
発生する状態としては、体重をかけた際や歩行の蹴り出し時に、足の甲の奥にジワジワとした不快感や鈍痛が現れます。対象となる骨の部位を手指でピンポイントで押さえた際に、明確な負担を感知することが特徴です。状態が進行すると、歩行時だけでなく、じっとしている際にも特有の重だるさやズキズキとした感覚が生じるようになり、日常生活の動作に影響を及ぼします。
分かればできる応急処置方法としては、まず負担が加わる運動を一時的に中断し、患部を氷嚢などで15分程度冷却して局所の変化を落ち着かせることが基本です。その後、包帯や伸縮性のテープを用いて足の甲から足の裏を軽く圧迫するように固定し、過度な動きを制限します。
当院の対応としては、まず負担が骨構造によるものか、組織の摩擦によるものかを各種の徒手組織検査によって詳細に確認し、現在の状態を明確にします。状態に応じて、骨盤や足元のバランスを整える手技や、アーチを補助するための特殊なテーピング、物理対応を行い、局所への負荷を緩和させます。
もし、骨構造への顕著な影響が疑われる場合や、一定期間の対応によっても全く変化が見られないような重度な状態である場合は、当院の判断のみに頼ることはいたしません。速やかに連携先である提携病院(整形外科等の専門医療機関)への紹介状を作成し、専門医による高度な対応を仰ぐ体制を構築しております。