「日常で使う文字を綺麗に書きたい。」
「集中力を身に付けて、落ち着いて学習に取り組みたい。」
「文字を綺麗に書けると役立つから習いたい。」
主にこの様な思いで入門してきます。開室して20年以上、変わらずにオリジナルの漢字プリントを家庭用の課題として、稽古の一貫に取り入れています。多様な家庭事情から、提出は敢えて義務付けてはいません。むしろ自主的に取り組んでくれます。生徒さんと講師の両者の気持ちを繋げ、それを上達に結びつけてゆくという過程を視野に、月毎に提出して貰うプリントには、手書きのコメントと共に添削返却します。意外にもこの導き方は、稽古中に向ける言葉以上に生徒さんの心に響くようです。それは、プリントを家庭に持ち帰った後、保護者の目にとまるからです。講師から生徒さんへ、更には保護者から生徒さんへ。子どもは、頑張った努力を大人から受け入れられ、そして成長を重ねてゆきます。
入会1年未満の生徒さんが練習したプリントです。学校でタブレットを用いた授業を展開するようになってから、20年前と比べて書道を習う生徒さんにも変化が出ています。
書く事について言うならば、書き順の着眼点の低下。そうして、読む事に関しては音訓の知識が入り混じっている点です。[書いて覚える。読んで理解する。]この作業によって、集中力を身に付け、読解力を養います。実は書道作品を築く際にも、読み書きの理解力が求められるのです。だから尚のこと、漢字プリントの取り組みは生徒さんの書道の上達のサポートとなっています。やる気と根気を鍛える漢字プリントは、積極性とチャレンジ精神を育んでゆきます。
綺麗な文字を心掛けられるようになると、集中力が高まり、意欲的に稽古に向き合うようになってゆきます。家庭学習プリントは、学校の宿題と同様に自分自身と向き合い、殊に他からの評価を求める課題ではありません。その為、当教室では各ご家庭の事情も含めて、強制は敢えてしません。その中で、コツコツと小さな努力を重ねられる生徒さんは、書道においての上達は勿論ですが、他の分野面でも飛躍するばかりでなく、積極性が養われます。そうした努力が、高い目標を抱くようになり、全国区の書道展へチャレンジし結果を生み出します。そのチャレンジ精神が育んだ自己肯定感の先に、生涯の財産が築き上げられるのです。オリジナルの漢字プリントがその実績を証明する1枚が以下の生徒さんです。