聞こえているのに聞き取りにくい子どもたち
(前編)
お母さん、日々
お子さまを見守りながら、
「どうして聞き取り
にくそうにしているのだろう」
と思われることはありませんか。
耳そのものの、聞こえに
問題がなくても、
音を脳で処理する過程に特性があり、
言葉の聞き取りにくさを
感じる子どもたちがいます。
これを
[聴覚情報処理障害(APD)]
と呼ぶことがあります。
例えば、
周囲の雑音の中では
声が埋もれてしまったり、
先生や大人の指示を
一度で理解することが
難しい場合があります。
また、疲れているときや
教室や家庭の環境が
騒がしいときには、
聞き取りにくさが
さらに強まります。
そのため、
「集中していないのでは?」
「聞く気がないのでは?」
と誤解されてしまうことも
少なくありません。
でも実際には、お子さまは
一生懸命聞こうとしています。
ただ、音の情報を
整理することが
少し難しいだけなのです。
お母さんがその背景を
理解しているだけでも、
お子さまの心は
とても軽くなります。
大切なのは、できるだけ
【静かな空間】を
整えることです。
家の中では、
テレビやラジオの
音量を少し下げたり、
家電の音が少ない場所で
会話をするだけでも、
聞きやすさは大きく変わります。
雑音が減ることで、
言葉が、よりクリアに届き、
お子さまのストレスも和らぎます。
もう一つ大切なのは
【コミュニケーションの姿勢】です。
お子さまと話すときは、
できるだけ
真正面から目を合わせて
ゆっくり話してみてください。
表情や唇の動きは、
子どもにとって
大切な情報源になります。
静かな場所で
一対一で話すことで、
「伝わった」
「わかってもらえた」
という実感が生まれます。
特別なことをする必要は
ありません。
いつもより、
少しゆっくり、
はっきり話すだけで十分です。
その小さな工夫が、
「自分は理解できる」
という自信を育て、
日常の会話を
温かいものにしてくれます。
聴覚情報処理の特性を理解する
(後編)
聞き取りにくさがあるお子さまには、
【視覚的なサポート】を取り入れると
理解がさらに確実になります。
口頭で説明するだけでなく、
予定やルールを
紙に書いて壁に貼ったり、
色分けや
簡単な絵を使って示す方法です。
例えば、
「明日は習い事があるよ」
と口で伝えるだけでは
忘れてしまっても、
カレンダーに印があると
安心して準備ができます。
また、
【聴覚を助ける道具】を
活用する方法もあります。
最近では、
ノイズキャンセリング機能のある
ヘッドフォンなども
手頃に手に入ります。
学校や外出先で
雑音が多い場面では、
必要な音だけに
集中できることがあります。
もちろん、すべての場面で
使う必要はありません。
大切なのは、
「ここなら安心して聞ける」
と思える環境を
少しずつ
増やしていくことです。
もう一つ意識したいのは
【一貫性と予測可能性】です。
急な変化が多いと、
子どもは
不安を感じやすくなります。
生活の流れを
できるだけ一定にし、
予定を前もって
伝えてあげるだけでも
落ち着きやすくなります。
「次はこれをするよ」
と声をかけるだけでも、
見通しが立ち、
安心して行動できます。
こうした工夫を積み重ねることで、
APDの特性を持つお子さまは
「聞こえない不安」から
少しずつ解放されていきます。
すぐに大きな変化が
現れるわけではありません。
それでも、
一つひとつの工夫が重なることで、
確かな成長が生まれていきます。
お母さんが寄り添いながら
工夫してくれるその姿は、
お子さまにとって
大きな安心になります。
どうか焦らず、
お子さまのペースに合わせて
少しずつ試してみてください。
小さな工夫の積み重ねが、
やがて大きな自信と成長へと
つながっていきます。
もしよろしければ、
実際の子どもたちの成長の様子も
ご覧ください。
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代表 福田秀一