生成AIが一般に普及し始めた2023年以降、すさまじい勢いで私たちの生活に染み込んできた生成AIの技術。
ちまたでは「AIが作ってくれるから、デザインの仕事が減る」とか、「Webデザインも、コーディングはAIがやってくれる」という話もよく耳にしますよね。
「ってことは、今からAdobeソフトやWebコーディングの勉強なんて始めても意味がないの…?」と、悩んでいる人も多いはず。実際の現場では、「デザイナーの役割が変わった」だけで、AIに「仕事を奪われる」わけではありません。
今回の記事では、3回にわたって生成AI時代にデザインを「学ぶ意味」と、「学ぶべきこと」をお伝えしていきます。
■生成AIの進化で「デザインの仕事」はどう変わったの?
AIの登場とその性能の向上によって、私が一番ありがたいなーと感じたのは「写真などの素材探しの時間が短縮されたこと」。そしてもうひとつは、「アイデア出しや情報収集の時間が減ったこと」。
これまでの素材探しは、フリー素材サイトを長時間スクロールし、何度もキーワードを変え、英語で検索し直し、関連ワードをたどり続ける。まるで出口の見えないダンジョンを歩いているような作業でした。
ところがAIの登場により、自分のイメージを言語化できさえすれば、ある程度その方向性に沿った素材がすぐに手に入るようになりました。
納得がいかなければ、部分的に修正を重ねることもできますし、Photoshopでさらに手を加えることもできます。
また、AIは一度にいくつも提案してくれる場合が多いので、その中から「あ、こういうのもいいかも」と、別の選択肢を広げるきっかけにもなってくれています。
このようにAIが普及したことによって、「誰でもそれなりのものが作れるようになった」と言われることがありますが、実際には、使いこなせる人とそうでない人の差は、まだまだ大きいと感じています。うまく使いこなせている人というのは、「作りたいものを明確に言語化できる」「必要に応じて自分で修正することができる」という力がある人です。
実際、AIを活用しているデザイナーのほうが制作効率や評価が向上している、という調査結果も出ています。
(参考:PR TIMES 「【WEBデザイナー110名に聞いた、2026年のAI活用・単価動向の展望】「AIは仕事を奪う」は誤解? 6割以上が単価上昇を実感、AI活用で「修正回数が減った」も6割超」|2026年2月13日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000039136.html
AIは仕事を奪う存在というより、うまく扱える人の成果をさらに伸ばすブースターのような側面があると、私は考えています。
次回は「それでもデザインを「学ぶ意味」がなくならない理由」についてお話いたします。