「完璧な作品」よりも「その子らしい表現」を大切に
今の時代は、AIやロボットがとても正確で、完成度の高いものをつくれるようになりました。
だからこそ、子どもの美術教育では、「上手に、きれいに、完璧につくること」だけを目標にする必要はありません。
子どもの作品には、形の違い、色の組み合わせ、線の揺れ、思いがけない表現など、一見すると「不完全」に見える部分があります。
しかし、そこには、
* 何を感じたのか
* 何を想像したのか
* 何に興味を持ったのか
* どのように考えたのか
* その子だけのものの見方
が表れていることがあります。
つまり、「上手・下手」では測れない、その子自身の知性や感性が作品の中に存在しているのです。
私たちが大切にしたいのは、作品を直して完璧にすることだけではありません。
「どうして、この色にしたの?」
「何を想像したの?」
「ここ、とても面白いね」
と、その子の表現を一緒に発見することです。
美術教育とは、完成された作品をつくる教育だけではなく、一人ひとりの中にある「その人にしかない可能性」を見つけ、育てていく教育でもあるのです。